2025.10.30 06:1510月 今月のことばあなたが本当に感激して道を歩んでいられるならば友達もできる。友達も回向される。 安田理深『信仰についての対話』より お彼岸の終わった日の夜、南御堂で一風変わった行事、その名も「夜通し聞法会」というものが開催されました。11名の僧侶が順番に法話をし、間に5名の感話者もはさみ、なんと夜8時から翌朝5時まで、聞法三昧の時間を過ごすのです...
2025.10.30 06:13人混みに完敗 先月この欄に家族で万博に行った際のことを書きましたが、夫婦でふたたび行ってきました。 9月24日(水)。前回見られなかった夜の水上ショーと最後のドローンショーまで見て帰ろう、と意気込んで、午前10時半に入場しました。 混んでる、とは聞いていたものの、まあこんなものかなと思いながら、まずは妻が頑張って予約してくれた大阪公立大学のパビリオン...
2025.10.30 06:13本『街とその不確かな壁』(村上春樹 著)「ぼく」が16歳のときに恋をした15歳の「きみ」は、ある時、「ここにいるわたしは、壁の中に残された『本物のわたし』の影のようなものにすぎない」という手紙を書き、そのまま姿を消す。「わたしはあなたのものです」という言葉を残して。 壁の中、というのは彼女が話してくれた空想の世界のことだったが、45歳になった「私」は、ある日「穴」に落ち、その壁...
2025.10.30 06:119月 今月のことば信じざるを得ない言葉に遇って信ずる心が生まれるんでしょう。 伊藤元 話題の映画『国宝』を見ました。8月後半時点で興行収入115億円を超え、実写邦画で歴代2位の売り上げに位置しているそう。歌舞伎を題材にした超大作で、普段、歌舞伎鑑賞に縁のない私でも、その臨場感抜群の舞台シーンにはどっぷりと引き込まれました。 その熱が冷め...
2025.10.30 06:09万博行きました 子どもたちが夏休みのうちに、家族で初めての万博に行ってきました。ひんやりシート、凍らせた飲み物、日傘と、暑さ対策を最大限にして、過酷なサバイバルゲームにいのちがけで飛び込むような気持ちで挑みました。 それでも暑さにヒーヒーあえぎながら、比較的並んで入りやすいところを中心に回りました。55年前の大阪万博が(行ったことないけど)「輝かしい未...
2025.10.30 06:088月 今月のことば この道の向こうに 目的地なんかなくて いま踏みしめるこの一歩が いつも目的地だったのだ ある朝、妻と二人で朝食を終え、食器を持って流しに持って行く時に、ふざけて、ものすごくゆっくりと歩いてみました。一呼吸につき足ひとつ分。ヒタ…ヒタ… 当然目の前の流しになかなか辿り着きません。ポカーンとした顔で眺めていた妻が言いました。「何それ、からく...
2025.10.30 06:05ずっといる夏 もう何年も、長女はテニス部に所属していたので、夏休みは毎日テニス漬けになり、家にはあまりいませんでした。というか夏休みに限らず、長女は基本的に「家にいない」というのがここ数年の通常モードだったのです。 しかし、高校三年生の今年は受験生で、部活も卒業しています。そう、毎日家にいるのです。 ですが、これまで後回しにしてきた勉強を挽回するべく...
2025.10.30 06:03映画「ファイトクラブ」(1999年 アメリカ) 爆発事故で住む家と持ち物全てを失ったエリート会社員が、たまたまその日飛行機で出会っていた男に泊めてもらうために連絡を取る。意気投合した二人だったが、その男は「俺を思いっきり殴れ」と頼んでくる。仕方なく殴ると、そこから二人の殴り合いに発展する。突然の痛みと興奮。そこには、出張続きの毎日の連続、決まりきった仕事、楽しみといえば有名家具メーカ...
2025.07.04 15:507月 今月のことば役に立たないものは愛するほかはないものだから 寺山修司 「水妖記4」より もう何年も、娘が小さい頃から我が家にいる、ぬいぐるみがあります。まあたくさんいるのですが、特にかわいがられているものは、もうくたくたのぺったんこになっています。どうも「中身の詰め替え」などをお店にお願いすると、新しく買うよりも三倍くらいお値段がかかってしまうよ...
2025.07.04 15:48本『サラバ!』(西加奈子 著) 一人の男の30歳くらいまでの人生を通して、生きること、特に「信じること」というテーマを中心に社会と内面との葛藤、そして人としての成長を描き切る小説。文庫版にして上中下の3巻に渡る大長編です。 特に重要な人物として、主人公の姉の存在が大きいと感じました。言葉遣いから服装から、とにかく「人と違うこと」を過剰に追求する姉は、母親や友達、主人公...
2025.06.16 04:306月 今月のことば心を相手にしても解決がない。人間の心というものは解決のないものです。 安田理深『信仰についての対話①』より 漫画というのは、強く子どもの心を惹きつけるもので、特に次女と三女は、お小遣いの多くの割合を漫画本に注ぎ込む「蒐集家」と言ってもいいレベルです。本棚はもう漫画で埋め尽くされています。まあ私自身もそんな子どもだったのですが。以前次女が...
2025.06.16 04:28ヘルシーな習慣? 週に一度、家族みんなの晩御飯を「動物性たんぱく質なし」の食事、いわゆるビーガン食にしています。とは言え、少ししらすを食べることなどもあるし、そもそも忘れてしまうこともあったりと、ゆるくやっている感じです。ヘルシーだからというのが理由ですが、子どもにとっては食育の機会にもなるし、わりと楽しんでやっています。 先日、なんとなく「玄米を食べて...