草彅剛さん演じる、新宿のニューハーフショークラブで働くトランスジェンダーの男性は、広島の実家にも「女」として生きていることを隠し、都会の片隅で生きていました。
そこへ母親から連絡が来て、彼の親戚の娘である高校生の少女が虐待と育児放棄にあっているために、彼女をしばらく預かってほしい、と言われます。
底知れぬ孤独を抱えた二人がともに暮らすことになりますが、彼にとって最初は養育費目当てでしかありませんでした。しかし次第に「母になりたかった自分」を見出し…
草彅さんはとても演技とは思えないほどに真に迫った表現で、一瞬も目を離せない緊張感があります。音楽も映像も、この痛々しい「人間」の物語を美しく彩っていて息を呑みます。
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