2025.02.12 03:412月 今月のことばあの世があるかないかではない。あの世を感じるか感じないかだ。 岡部健(医師) 昨年12月、2年間続いた臨床宗教師の学びを一通り終えることができました。研修による不在などでご迷惑をおかけしたこともございました。お世話になり、本当にありがとうございました。 さて、その学びの中で一人の医師のことを知ることになりました。宮城県を中心...
2025.02.12 03:39完璧な展開 年頭のぎっくり腰からなんとか回復を遂げ、月末には以前から子どもと約束していた、スキーに行って来ました。次女と三女との三人日帰りツアーです。最初は少し手こずっていた子どもたちも、だんだんと調子を上げ、不安なく下りてくるようになると、私も少し自分の滑りを練習したりしながら楽しむことができました。帰りの車の中で、隣に乗った次女がポツリと言いま...
2025.01.13 14:071月 今月のことば暗闇がなくちゃ星が見えなくて完璧じゃないから君に出会えた TOMOO(トモオ) 「夜明けの君へ」より 今年は年明け早々、ぎっくり腰になってしまい、せっかくのお休みを丸一日寝て過ごすことになってしまいました。その次の日からはもう普通に動き出さなければいけなかったので、痛みに耐えながら歩いたり車に乗ったりし始めました。しかし...
2025.01.13 14:04噂の新メニュー ある日のお昼、次女と私だけが家にいたので、二人分の昼ごはんをあるもので何かチャチャっと作ろう、ということで「納豆ゆかりパスタ」を作ってみました。初めての創作料理でしたが、これが次女のお気に召したようで「おいしい!!」と喜んでくれました。 一週間ほど経った別の日の昼、今度は三女と私だけが家にいたので、こないだ次女に好評だったあれを、と思い...
2025.01.13 14:03映画「パーフェクト・デイズ」(2023年 日本・ドイツ) 主人公は、東京でトイレ掃除を仕事にしている一人暮らしの男。同僚に「やりすぎっすよ」と言われるほど丁寧に掃除をします。古いアパートに住み、朝起きて顔を洗い、植物に水をやり仕事に出る。帰ると開店一番の銭湯で汗を流し、夜は雨でも一杯やりに出て、就寝前は枕元で本を読み、寝る。無口で普段言葉を発することはほとんどないけれど、車で好きな音楽を聴いて...
2024.12.01 13:2512月 今月のことばうつむいてうつむくことで君は生へと一歩踏みだす 谷川俊太郎「うつむく青年」より 詩人の谷川俊太郎さんが11月13日に亡くなりました。この、ことば欄でも何度も取り上げさせていただき大好きな詩人でしたので、やはり寂しいです。 以前谷川さんのインタビューを見たことがあります。著名な哲学者を父に持ち、若くして創作が評価されて活躍した方なの...
2024.12.01 13:24雨の学園祭 11月上旬、長女と次女が通う学校の学園祭に行ってきました。あいにくの雨の予報の中でしたが、生徒達はそんなのお構いなしのエネルギーで迎えてくれました。 まずは長女のクラスへ。台車に乗ってボールを投げて遊ぶアトラクションで、私が乗る台車は長女が押してくれました。楽しくゲームしたのですが、見ていた妻が「何十年か経ったらこんなふうに車椅子で押し...
2024.12.01 13:23本『今を生きる人のための 世界文学案内』(都甲幸治 著) ここ2年ほど、本をあまり読んでいないような気がしています。忙しくなる用事が増えているということと、ちょっとしたスキマ時間には軽くスマートフォンで暇つぶししてしまうという、生活習慣の変化もあるように思います。しかしそれでは、読書からしか得られない心の栄養素が不足してしまうし… なんとか本を読まないとなぁ、でもまとまった時間も無いし… とい...
2024.12.01 13:2111月 今月のことば悲しみこそ光なのではないか 若松英輔 お寺の次男として生まれ、小さな頃から毎月のお講などの機会に、座って法話を聞く機会はよくありましたが、その頃は話が響いてくるはずもなく、ただただ足が痛いのと退屈とで、時間をやり過ごすことに精一杯でした。しかし、次第に法話を聞くことが好きになり、やがて本気で仏教に触れようと決意してからは、聖典を読...
2024.12.01 13:19郷愁街道 10月半ばの夕方、太子町にある真宗寺院に行く用事があり、バイクでボチボチと向かうことにしました。片道40分ほどだったでしょうか、暑かった昼間の熱がまだ道路に少し残る中、風を感じながらのんびりと走るのがとても気持ちよく感じられました。特に、石川の東沿いを南に下る道は、左手に河原、右手に田んぼ、その向こうに沈む夕日と、なんだかとても郷愁を感...
2024.12.01 13:1917歳の君へ 言葉というものはおもしろいもので、成り立ちや語源を尋ねてみると、思いがけない発見があったりするよ。たとえば、「居処」という言葉もそう。「いどころ」、もちろん今では「居場所」という意味で使うけれど、もともとは「おしり」という意味があったそう。お尻のことを、昔の人、特に女性が「おいど」と言っていたんだけれど、それは「お居処」と書くんだって。...
2024.10.02 16:1010月 今月のことば豊かな心とは何かを信じられる心だと思うのです。 宮城顗『正信念仏偈講義』より キリスト教のカトリックで長く続いてきた慣習で、まだ何も知らない幼児に洗礼を受けさせ、キリスト教徒にする「幼児洗礼」というものがあるそうです。これに関する有名な論争がかつてあったそうです。大変おもしろいと思ったので、少し紹介させてください。 有名なバルト...