2025.07.04 15:507月 今月のことば役に立たないものは愛するほかはないものだから 寺山修司 「水妖記4」より もう何年も、娘が小さい頃から我が家にいる、ぬいぐるみがあります。まあたくさんいるのですが、特にかわいがられているものは、もうくたくたのぺったんこになっています。どうも「中身の詰め替え」などをお店にお願いすると、新しく買うよりも三倍くらいお値段がかかってしまうよ...
2025.07.04 15:48本『サラバ!』(西加奈子 著) 一人の男の30歳くらいまでの人生を通して、生きること、特に「信じること」というテーマを中心に社会と内面との葛藤、そして人としての成長を描き切る小説。文庫版にして上中下の3巻に渡る大長編です。 特に重要な人物として、主人公の姉の存在が大きいと感じました。言葉遣いから服装から、とにかく「人と違うこと」を過剰に追求する姉は、母親や友達、主人公...
2025.06.16 04:306月 今月のことば心を相手にしても解決がない。人間の心というものは解決のないものです。 安田理深『信仰についての対話①』より 漫画というのは、強く子どもの心を惹きつけるもので、特に次女と三女は、お小遣いの多くの割合を漫画本に注ぎ込む「蒐集家」と言ってもいいレベルです。本棚はもう漫画で埋め尽くされています。まあ私自身もそんな子どもだったのですが。以前次女が...
2025.06.16 04:28ヘルシーな習慣? 週に一度、家族みんなの晩御飯を「動物性たんぱく質なし」の食事、いわゆるビーガン食にしています。とは言え、少ししらすを食べることなどもあるし、そもそも忘れてしまうこともあったりと、ゆるくやっている感じです。ヘルシーだからというのが理由ですが、子どもにとっては食育の機会にもなるし、わりと楽しんでやっています。 先日、なんとなく「玄米を食べて...
2025.05.07 02:285月 今月のことば耳は判断しない正しいとも 間違っているとも 覚和歌子 「世界は音」より ブッダ(目覚めた人)の呼び方に「如来」という呼称があります。「如」の意味は、「ありのまま・あるがまま」。つまり、目覚めとは何かといえば、「ありのままを受け止められる」ことだと理解できます。 私たちは、何か出来事に会ったときに、そこに何か意味を見出したり、価値を付...
2025.05.07 02:12しわしわの洗濯物 4月の平日の夜の出来事です。妻が仕事から帰ってくると、目を押さえていました。何かが目に入ったと言います。洗濯機を回し、ご飯を食べている時も痛みと違和感が取れず、よく見ると白目部分が変形しているように見えます。こりゃ大変だ、ということで急遽、夜でも診察してくれる眼科を探しました。不安な気持ちで何件か電話する中でようやく、「では今すぐ来てく...
2025.05.07 02:12本『菜食主義者』(ハン・ガン 著) ある日突然肉を食べないことを宣言した女性が、精神の均衡をだんだんと崩して死へと近づいていく過程が、夫、姉の夫、姉の三人の視点から描かれていきます。 主人公が何を思い、どうして病んでいってしまうのかはわからないまま、戸惑い、ともに病んでいく家族の様子が、静かに、詩的な言葉によって淡々と紡がれていきます。その透明感のある言葉遣いがある意味の...
2025.05.07 02:084月 今月のことば 幸福に至る道は無く、「幸福な道」があるだけです。 ティク・ナット・ハン『和解』より 先日、妻と車で移動中、制服を着た高校生らしき女の子が急いで自転車を漕いでいるのを見かけ、その子が長女と同じくらいの年恰好だったため、「ああいう子を見ると長女のことを考えちゃうよね」という話をしました。すると妻が、ほんとにそうよね、と言った...
2025.05.07 02:06あたりまえのこと 1月にぎっくり腰、3月に風邪と、今年に入ってから体調を崩すことが重なりました。これが少し自分の生活を見直すきっかけになり、睡眠時間を増やす決心をしました。 考えてみれば大人になってからというもの、いつも少し寝不足の状態で生きていたように思います。必要な事務作業や新聞書き、勉強などを、静かな夜中の時間にやっていたということなのですが、短い...
2025.05.07 02:05映画「どうすればよかったか?」(2024年 日本) 聡明で面倒見がいい姉は、研究者であった両親の影響で医師を目指していた。その姉が24歳の時に、突然妄想に取りつかれたり発作のような大声を上げるようになった。娘を病院に連れて行ったという両親は、「医者はなんでもないと診断した」と言い、それからは姉を家の中から出さないようにし続けた。 姉の状況はどう考えても「なんでもない」というものではなかっ...
2025.05.07 02:043月 今月のことば最も重要なことはものにだまされないで人生を楽しむことができるということ 鈴木俊隆 『禅マインド ビギナーズ・マインド 2』より 1969年7月20日。アポロ11号の月面着陸船が月に到着した日。その同じ日、まさに今着陸しようとしている時に、鈴木俊隆老師は講話をおこなっていました。老師はアメリカに禅が普及する基礎を築いた方です。その講...
2025.05.07 02:00もうあきらめてます 私は何日分もの食材を考えてまとめて買うのが苦手なので、買い物はちょこちょこ行くほうです。 先日、「今日はうどんにしよう」と思いながら買い物に出ました。その日は冷凍のうどんさえ買えば事足りるので、メモなどは持っていませんでした。それでも、スーパーに入るといろいろと目に入るものです。ミニトマトもう無くなってたな。ゴミ袋買っておかなきゃ。週末...