子どもが傘をさして歩くことを楽しみにしているので、雨が待ち遠しくなっていること。
冬の動物園に行って、入り口のゲームコーナーと大道芸で時間を使い「寒いからもう帰る」と娘が言って、一匹も動物を見ずに帰ったこと。
お風呂前に「服脱いで」と言うと、寝転がって死んだふりするので、「大丈夫ですか?」と言ってくすぐろうとすると、触る前からもうよみがえってしまうこと。
たんぽぽの綿毛飛ばしにはまっていた娘が、植物図鑑に載っていた綿毛の写真にふーっと息を吹いて、「あー飛ばへんわ」と言っていたのを目撃してしまったこと。
幼稚園で防災訓練をしてきた娘が、「こわかった。太鼓が鳴ってて、園庭にシシガミが来て…」と混乱した報告をしてくれて、笑ったこと。
これまで子どもとのあらゆる出来事をここに描いてきました。同じような、些細で取るに足らない、でも何にも代えられない宝物が、冷たい金属の爆弾で、一瞬にして失われ続けるのを、何もできずに見ています。
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