本 『森と氷河と鯨』(星野道夫 著)

 星野道夫さんは写真家で、アラスカに住んで、自然の清廉な姿を数多く写し出した方です。そして、写真と切っても切り離せない重要な仕事として星野さんは文章も書き、言葉によって自然を見つめ、人間を見つめました。
 この本も、数多くの写真と文章で構成されており、氷河や深い森、朽ち果てたトーテムポールなどの写真と、先住民たちの暮らした遥か昔の世界を想像し、その起源をたずねるエッセイになっています。その中で著者の思いはだんだんと、一万二千年前、ユーラシア大陸から陸続きだった北アメリカ大陸へと人類が渡ってきた時代へと収斂し、星野さんはシベリアへと渡ります。そこで神話の頃の世界を感じようと旅を続けました。
結果的に星野さんはその途中でヒグマに襲われ急逝し、この本は未完に終わっています。

西方山 極楽寺

大阪府八尾市にある、真宗大谷派のお寺です。

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