恵方巻きの悲喜劇

　我が家では今年、今まで無かったことに、節分の日に恵方巻きを購入し、夕飯にいただくことにしました。
　上の娘二人は帰りが遅くなるので、僕と妻と三女の三人で食べることになりました。
「切らずに一気に食べるのは難しいから、とにかく食べ切るまで無言で通せたらオッケーってことね」
という独自ルールを設定し、もぐもぐと食べ始めました。すると、三女はすぐに紙を取り出し、何やら書き始めます。
「しゃべらないのはたいへん」
「うまい　まじでうまい」
筆談なら声が出てないから大丈夫ということなのでしょう。食べてる時間より書いてる時間の方が明らかに長いのが、なんとも三女らしいです。
　僕はそのあと用事があったので、ささっと早く食べ終わりました。出かける際、いつもの癖で、
「行ってきます」と言うと、
「行ってらっしゃい」と三女が返してくれました。あぁ、しゃべってしまった！　ごめん三女よ😂