失敗しても、
それはそれでいいのです。
失敗の感じを
楽しむことができます。
鈴木俊隆『禅マインドビギナーズマインド2』より
鈴木俊隆さんは、1904年生まれの禅僧で、晩年にはアメリカに住み禅センターや禅院を開いた、欧米では非常に有名な方です。
禅の言葉というのも面白いもので、鈴木さんの著書を読んでいても、例えば「死ぬことは生き続けようとするよりも重要です」というフレーズがサラリと出てきたりします。え、どういうこと? と思いませんか?しかしよくよく読んでいくと、これから先も続いていくいのち、いわば「よりよい未来のための準備期間に過ぎない、不完全な今」を生き続けていくよりも、死ぬこと、つまり未来を考えない今を、「ここに全てがある」ものとして生きることが大切だと教えておられることがわかります。むずかしいことですが😅
昔の写真を眺めているときなど、ふとそんな感慨を抱くことがあります。生まれたばかりの子どもを中心に、笑顔で映る自分たちを見ていると、そこに何一つ欠けるものなく大切なものが揃っていることが実感できます。実際の当時は、常に不安と疲れに苛まれ、足りないものにばかり目がいって、決して「今ここ」を生きることなどできていなかったはずなのに。
翻って今、相変わらず「よりよい未来」ばかりが眩しく見え、日々の失敗や挫折に落ち込んだりしているわけですが、ちょっと一休みして、禅の言葉、仏教の言葉で呼吸を整えてみるのもいいかもしれません。
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