ここ20年ほどで一気に世界中に広まった、安価で大量に販売するかたちの服、いわゆる「ファストファッション」の負の側面を追ったドキュメンタリー映画。
取材のきっかけとしてまず取り上げられるのが、2013年にバングラデシュで起きた事故です。ボロボロのビルに、何千台というミシンが置かれ、極めて安い給料で縫製の作業をさせられていた女性たちが、そのビルの倒壊により千人以上が亡くなったのでした。それ以外にもそのような事故はいくつも起きています。遺伝子組み換え綿花栽培のための地域農業の崩壊、土壌汚染による健康被害、リサイクルと称したアフリカ最貧地域への服の押し付け(そのほとんどがゴミとなり環境破壊の原因となります)。
知らないことはあまりに多く、資本主義の闇に呆然とします。
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