2024.12.01 13:2512月 今月のことばうつむいてうつむくことで君は生へと一歩踏みだす 谷川俊太郎「うつむく青年」より 詩人の谷川俊太郎さんが11月13日に亡くなりました。この、ことば欄でも何度も取り上げさせていただき大好きな詩人でしたので、やはり寂しいです。 以前谷川さんのインタビューを見たことがあります。著名な哲学者を父に持ち、若くして創作が評価されて活躍した方なの...
2024.12.01 13:24雨の学園祭 11月上旬、長女と次女が通う学校の学園祭に行ってきました。あいにくの雨の予報の中でしたが、生徒達はそんなのお構いなしのエネルギーで迎えてくれました。 まずは長女のクラスへ。台車に乗ってボールを投げて遊ぶアトラクションで、私が乗る台車は長女が押してくれました。楽しくゲームしたのですが、見ていた妻が「何十年か経ったらこんなふうに車椅子で押し...
2024.12.01 13:23本『今を生きる人のための 世界文学案内』(都甲幸治 著) ここ2年ほど、本をあまり読んでいないような気がしています。忙しくなる用事が増えているということと、ちょっとしたスキマ時間には軽くスマートフォンで暇つぶししてしまうという、生活習慣の変化もあるように思います。しかしそれでは、読書からしか得られない心の栄養素が不足してしまうし… なんとか本を読まないとなぁ、でもまとまった時間も無いし… とい...
2024.12.01 13:2111月 今月のことば悲しみこそ光なのではないか 若松英輔 お寺の次男として生まれ、小さな頃から毎月のお講などの機会に、座って法話を聞く機会はよくありましたが、その頃は話が響いてくるはずもなく、ただただ足が痛いのと退屈とで、時間をやり過ごすことに精一杯でした。しかし、次第に法話を聞くことが好きになり、やがて本気で仏教に触れようと決意してからは、聖典を読...
2024.12.01 13:19郷愁街道 10月半ばの夕方、太子町にある真宗寺院に行く用事があり、バイクでボチボチと向かうことにしました。片道40分ほどだったでしょうか、暑かった昼間の熱がまだ道路に少し残る中、風を感じながらのんびりと走るのがとても気持ちよく感じられました。特に、石川の東沿いを南に下る道は、左手に河原、右手に田んぼ、その向こうに沈む夕日と、なんだかとても郷愁を感...
2024.12.01 13:1917歳の君へ 言葉というものはおもしろいもので、成り立ちや語源を尋ねてみると、思いがけない発見があったりするよ。たとえば、「居処」という言葉もそう。「いどころ」、もちろん今では「居場所」という意味で使うけれど、もともとは「おしり」という意味があったそう。お尻のことを、昔の人、特に女性が「おいど」と言っていたんだけれど、それは「お居処」と書くんだって。...