近未来の架空の日本。そこでは超少子高齢化社会の逼迫した財政状況を解決する手段として、75歳以上の方は誰でも自らの意志で死を選択することのできる制度「PLAN75」が設けられています。
主人公はその75歳を過ぎた一人暮らしの女性です。小さな部屋で、植物を丁寧に育てながら慎ましく生活する彼女は、仕事にも意欲的で、友人とカラオケを楽しんだりもする、生きる意欲に溢れた女性でした。しかし、社会の中での居場所はあまりに少なく、仕事を失い、友人を失っていくうちに、次第に表情が変わっていき…
こう書いていくと、あまりにも重くて暗い映画のようですが、主役を演じる倍賞千恵子の演技力は凄まじく、決して観て後悔しない傑作だと思います。
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