まずは
「自分は変わることができる」
と知ってください。
佐々木閑『ブッダに学ぶ「やり抜く力」』より
仏教は昔、シルクロードを伝って中国、日本へと届いた北伝仏教と、スリランカや東南アジアへと伝わった南伝仏教に大きく分かれました。私たちが接している北伝仏教は、お釈迦さまの時代の仏教から見ると大きく変化しており、一方南伝仏教の方は、比較的そのままの形を残していると言われます。しかし、縁のある教えを辿っていけば、その根本は同じであると僕は受け取っていますし、どちらが優れているという話ではありません。それでも、上に挙げた佐々木閑先生は古代の仏教の研究者なのですが、著書を読んでみるといろいろ「新鮮だなぁ」と思うことが多いです。
佐々木先生は、お釈迦さまの仏教を一言で言うなら、「自己を変革するためのシステム」だと言います。難しい言葉遣いですが、つまり仏教とは、私たちが当たり前のこととして受け入れている価値観や常識の枠を抜け出し(これが出家ですね)、全く新しい別の生き方を追求することなんだ、ということです。そう考えると、誰もが「出家的」に自分自身を組み立て直すことができる、と言えるでしょう。
かく言う僕も、最近まさに自己変革をしました。今まで、ほぼ毎晩欠かさず、まるで義務かのようにアルコールを摂取していたのですが、その習慣を抜け出し、基本的に飲まない日々を送るようになったのです。これも小さな「出家」と言っていいでしょう。
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